ASMRの楽しみ方

はじめに

 この記事は、ASMRのAの字も知らないやつでも参考にできるように書いたつもりだ。

 知り尽くした人間でも、他人の価値観を知ることでなにか得られるかもしれん。

 前者の人間は、キモがらずに眺めていってくれ。

 後者の人間は、「こんなヤツもいるんか」程度に思ってくれ。

 それ以外の人間たちも、まあ読んでいってくれ。

 そして記事末の星を押してくれ。

 

ASMRとは

 Autonomous Sensory Meridian Response 

 長え。

 こんなん覚えとく必要もねえ。

 要は気持ち良い音とか動画とかってことだ。

 それさえ知っときゃあ問題ねえ。

 あと「ASMR」って略称。

 じゃあ本題行くぞ。

 

聴き方

 つけてて不快じゃないイヤホンをつける。

 聴く。

 おわり。

 聴く状況に関してだが、これについては特にない。

 いやほんとに。

 こればっかりは、好きなときに好きなように聴けとしか言えねえ。

 でも講義中とか運転中に聴くのはやめろよ!

 参考までに、おれは

 ・作業中

 ・移動中

 ・寝るとき

 ・無になっているとき

 に聴くことが多い。

 

好みの音を知れ

 「楽しむ」以上は、兎にも角にも好みを知る必要がある。

 たとえばおれなら、耳かき音やマッサージ音は好むが、咀嚼音は好まない。といった具合に。

 好きじゃないものを摂取しても、楽しめる可能性は非常に薄いだろうよ。

 まずはyoutubeやニコニコで「ASMR」で検索し、再生回数やマイリス数順にソートしろ。

 たくさん聴かれている、ということは、多くの人に刺さっているということだ。

 ビビッときたものを再生しろ。そんで長編ならシークバーをあちこちに飛ばしてみろ。 

 そうして「これはよい」と思ったもので再生リストやマイリストを作れ。

 十本程度の動画や音声をつっこんだそいつらを一覧することで、おまえの好みはきっと見えてくる。

 

ここを見ろ

 おまえがある程度ASMRにハマって、金を出してもいいと思えるようになったなら。

 見るべきはここだ。

www.dlsite.com

 音声・音楽カテゴリのランキングを見ることで、おまえはハイクオリティな作品たちに出会う。

 さきほども書いたが、たくさん聴かれている、ということは、多くの人に刺さっているということ。

 新規開拓は慣れてからでいい。

 参考までに、おれのおすすめサークルを3つ挙げる。

 ・とみみ庵

  レジェンド。活動休止が惜しい……。

 ・桃色CODE

  レジェンド。音声とまんがで二度おいしい。

 ・シロクマの嫁

  レジェンド。えっちなのも楽しめる。

 

シチュエーション系の楽しみ方

 そうして有料作品を巡るおまえに、ときに試練が訪れる。

 シチュエーションに没入を阻害されるのだ。

 リアルと作品の乖離におまえの頭は混乱をきたし、そして死ぬ。

 シチュエーション系。

 登場キャラクターの関係性が明示されているものだ。

 一番わかりやすい例を挙げるなら、おねショタだろうか。

 作品内の聴き手はショタだ。

 しかし、リアルに存在するおまえは、おそらくショタではないだろう。

 くたびれたサラリーマンかもしれんし、暇な大学生かもわからん。惰眠をむさぼるニートかもな。

 まあおまえの正体はなんだっていい。

 大事なのは、おまえは「おまえ」であって「キャラクター」ではないということだ。

 キャラクターの状況が自身に遠いという状況は、感情移入を阻害する。

 さて、そろそろ何が言いたいかわかってくるやつもいるかもしれんな。

 「なりきれ」。

 もっと言うなら、「自己暗示しろ」。

 最大限楽しむなら、「おまえ」が「キャラクター」になる必要がある。

 おまえは社会人なのに、クラスメイトアピールされたら。

 一人暮らしじゃないのに一人暮らししていることになったら。

 疲れていないときに聴いて、「疲れてるね?」と言われたら。

 言われるがままに受け入れろ。くそったれの現実は作品に介在しない。

 とは言ったものの、純粋に耳かき音やらを楽しむだけであれば、そこまでする必要はない。

 より没入を求める人間はこうした方がいいんじゃないかってことだ。

 

生放送の楽しみ方

 ASMRは静的なものだけじゃない。

 生放送は動的だ。ときには性的だが。

 台本があっても、完全に台本通りに行くということはめったにない。

 お腹が鳴っちゃったり、物を落としちゃったり、マイクとアイテムが変な擦れをして耳に痛い音がしたりする。

 これだけ見れば動画や音声作品の下位互換に思えるかもしれない。

 しかしんなこたぁない。

 なぜか?

 それは、「存在」があるからだ。

 「たしかにそこに存在している」というのは、なんか、こう、"アド"だ。

 異様に抽象的だが、おれも言語化が難しい。

 おれはこの言語化不可能な良さを「ライブ感」と表現している。

 …

 ……

 これでは楽しみ方というよりただ生放送の良さなので、楽しみ方も併記する。

 「おまえの楽しみよりライバーの楽しみを優先しろ」。

 動画や音声作品と違い、そこにいるのはおまえひとりではない。

 たえず自己分析しろ。

 チャットやコメントの空気が悪くなれば、それがライバーに伝わり、モチベーションに影響する。

 モチベーションが落ちれば、結果として音のクオリティは下がっていく。

 おまえは、ライバーが楽しむことによって楽しめるのだと理解しろ。

 もっと具体的に言うなら、

 「コメントする前に一呼吸おけ」

 「自治はするな」

 ってことだ。

 

おわりに

 偉そうに講釈を垂れたが、一口に楽しみ方っつっても千差万別。

 これが楽しみ方だ! って画一化してもなんもいいことはねえ。

 多様性が大事だってメギド72も言ってる。

 楽しみ方なんてタイトルになっちゃいるが、この記事は特に「おれの」楽しみ方だ。

 参考にはぜひしてほしいが、頭ごなしに従ってほしくもない。

 まあ、あれだ。

 好きに「好き」を楽しもう!